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これまで「自転車天国」と言うと、すぐにオランダを思い浮かべる方がほとんどだったかもしれません。しかしそれはもはや過去の話です。英国「インデペンデント」紙のジャーナリストであるジェニーン・バローン(Jeanine Barone)氏の記事によると、アジアに位置する台湾もまた、オランダのアムステルダム、デンマークのコペンハーゲン、フランスのヴァレ・ド・ラ・ロワールとならび、サイクリストにとってもっとも訪れるべき価値の高い6つの目的地の1つに選定されています。職場環境でストレスを感じることが増えている現代では、仕事から生じるストレスを解消しつつ、渋滞の影響を受けずに移動し、同時に美しい自然の風景を楽しむこともできるサイクリングが大いに注目を集めています。しかし市販の自転車モデルは一般に控えめで個性に欠けるものが多く、消費者にとって、最高レベルの技術で開発・製造された自転車を見つけ出すことはできても、他にはない独自のスタイルの自転車を手に入れることは容易ではありません。明安国際(Advanced International)は、消費者のニーズに正面から向き合い、30年にわたり研究開発の経験を積み重ねてきました。同社の自転車ブランド「DIZO」は、消費者のニーズを満たすことに全力を注ぎ、一貫して自転車の「独自性」を追求してきました。消費者の個人的なテイストを前面に打ち出し、最高水準へと昇華させています。
明安国際は、鄭錫坤、鄭錫潜、劉安晧という常に限界に挑戦し続ける3名の共同創業者によって設立されました。30年にわたり自転車OEMの経験を積み重ねた後、2016年には自社ブランド「DIZO」を立ち上げ、スポーツレジャー用品事業部の周益男総経理がDIZOチームを率いています。DIZOは国際化を指向し、さらなる品質向上を目指し前進し続けています。DIZOというブランド名は、中国語および閩南語における「訂做(発音はDingZuo。オーダーメイドの意)」に由来します。斬新なファッション性を備えつつ、お客様一人ひとりに合わせパーソナライズしたオーダーメイド生産に尽力しています。明安はカーボンファイバーに関する高度な技術を有しますが、それは創業初期における工業技術研究院(ITRI)との提携に端を発します。そこからカーボンファイバーを用いた運動器具の製造方法への理解を深めることができたのです。まずはゴルフクラブのシャフトの製造から取り掛かり、独自のカーボンファイバー製造技術を確立するに至りました。その延長線として、次はカーボンファイバー技術を他の運動器具の開発にも応用していく方向を模索し始めました。フロントフォークから一体成型に至るまで、カーボンファイバーフレームの開発に取り組むとともに、自転車ブームの高まりにもうまく便乗し、明安は正式に自転車市場参入を果たしました。その後、研究開発された炭素繊維技術は垂直統合され、高品質の自転車に対するこだわりとして深く根付いています。自転車産業にはすでに有名ブランドが多数存在していますが、その中でDIZOはデザインの多様化・個性化を武器に、業界でしっかりと地位を確立しています。
海外ブランドとの提携関係にあった創業当初は、製品の品質や納期に関する認識の齟齬が原因で、顧客との間に軋轢が生じることがしばしば見られました。長年にわたるすり合わせと学びを経て、明安は徐々に海外市場とのつながりを深化させていきました。自社製品の品質向上に取り組むとともに、産業界における多様な発展の可能性を見出しました。カーボンファイバー技術の研究開発を進める明安国際グループは、早くも2019年の時点でAppleのトップ200サプライヤーに選出されました。明安の持つカーボンファイバーの成形技術・素材が、Appleとの長期的なパートナーシップ構築に至るカギとなりました。顧客のニーズに応えるデザインとクリエイティブな発想とともに、圧倒的に洗練された製造技術もまた明安の強みであり、最大の競争優位性となっています。台湾において明安はカーボンファイバー素材分野をリードする優良企業であり、長年にわたりAppleのニーズに全力で応えてきたことから、Appleとの長期的なパートナーシップを構築することに成功しています。また2016年にDIZOはマーベルとのライセンス契約を締結しました。デザインやマーケティングビジュアル等、どの面においても綿密に練り込まれた高い水準を誇る著名企業であるマーベルとのコラボレーションを通じ、市場での認知度をしっかりと向上させるとともに、自らの限界を突破しさらなる高みを目指そうというブランドとしての強い意欲を示すことに成功しました。この度台湾エクセレンス賞に輝いた「DIZO S6-ego」は、国際ブランドとのコラボレーションを継承しつつ、パーソナライズされた製品を求める現代の消費者の嗜好を汲み取った斬新な製品に仕上がっています。「自己」を意味するegoという名称が示すとおり、大胆な配色とフォルム設計に挑戦し、自分らしさを表現します。前衛的なフォルムに加え、他のブランドよりもいっそう目を引く配色が、独立心に富む個性を強くアピールします。さらには自転車に芸術の要素を取り入れることで、高い審美性を演出しています。
常に限界に挑戦すると同時に謙虚に交流を図る姿勢を貫き、明安国際グループは毎回のサイクリング体験を最高のものへと高めます。DIZOブランドの歴史はまだわずか数年に過ぎませんが、独自の個性が光る自社ブランドとして自転車市場で新星の如く輝きを放っています。電動アシスト自転車が市場で成長を続ける中、明安もまたしっかりとビジネスチャンスを捉え、現在他ブランド向けに電動アシスト自転車のOEM生産を行っています。また電動アシスト自転車はモータや制御システム等生産プロセスがより複雑となるため、同時に関連部品の研究も進めています。OEM生産の経験は、DIZOにとって、電動アシスト自転車市場への参入をいかにして進めるべきかを学ぶ良い機会となっています。DIZOが直面する競合は、従来型の自転車ブランドだけにとどまりません。自動車ブランドやバイクブランドもまた次々に開発・生産に取り掛かっています。どの企業も、電動アシスト自転車市場が成熟期を迎える前に先手を打ってチャンスをつかみとろうとしています。それゆえ明安にとっても、これは避けて通ることのできない道だと言えます。今後DIZOは、欧州を長期的なターゲット市場に定め、さまざまなシチュエーションにしっかりと寄り添う自転車を目指し積極的に取り組んでいきます。ブランドとしての初心を貫徹し、お客様のニーズに応えるべく、絶えず製品のカスタマイズを追求することで、しっかりと暮らしに寄り添う人にやさしいブランドという精神を体現していきます。
台湾ですでに30年の歴史を持つ明安国際グループですが、創業当初は主にOEM生産に従事していました。たとえ台湾国内で公正かつ高い名声を誇る台湾エクセレンス賞のことを聞き及んでいても、顧客の製品ではそもそも賞への応募ができません。従来型の製造業から自社ブランドブランド経営へと切り換えれば、多くの困難や課題に直面します。中でも最も大きな悩みは、どうすれば自社の優れた製品について海外のバイヤーに知ってもらえるのか、という点です。一昨年には、中華民国対外貿易発展協会(略称:TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)の支援のもと、Bike Expo New Yorkへの出展を果たし、多くの大手メーカーとの交流の機会が得られました。台湾エクセレンスのロゴは台湾国外でもすでに高い知名度を誇っており、海外の大手メーカーとの交渉においても大いに役立ちます。2012年に台湾エクセレンス賞に参加・受賞し現在に至るまで、明安は台湾エクセレンスとの相互交流を通じ、共に成長を続けてきました。台湾エクセレンスでは、そのマーケティングリソースと国際舞台における高い知名度を活かし、目を世界へ目を向けさまざまな科学技術を豊富に取り入れていくよう企業を後押ししています。今後もさらに多様な提携関係の推進が期待されます。
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