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AAROW Scan自走式壁面検査スマートカー
業界別:生産力・エネルギー
製品番号:ET1
佐翼科技有限公司
award 2

大型タンクは少なくとも高さ12メートル、約4階建ての高さがある為、従来、作業員は肉眼や双眼鏡で地上のタンクを観察し、深刻な腐食や損傷がないかどうかを確認してから、全体の作業スケジュールや見積もりを決めていました。プロジェクトのメンテナンス終了後は、手持ちの非破壊検査器を用いてランダムに5~10箇所を測定し、膜厚が規格を満たしていることを確認するだけの合格方法となっていますが、実際には測定は人の手が届く場所に限られています。検査方法に大きなゆがみがあり、国際規格SSPC-PA2の検査基準を満たすことは難しく、また表面厚さの情報が少なく詳細を記録することもできません。
佐翼科技(Droxo Technology)は、車体底部の強力な磁石で壁面を吸着する世界初の非破壊検査機器を搭載した「AAROW Scan自走式壁面検査スマートカー」を開発しました。スマートカーはタンクの壁の厚さと外側の保護塗装の厚さを自動的に検出し、車体を這わせることでタンクの状態を完全に把握することができ、600~1200ポイントを測定して内部の腐食状況を把握します。また、同時開発の「AAROW DECKビジュアル3Dダッシュボード」では、2.5次元点群解析によりタンクの各エリアの検知状況を迅速に把握し、漏洩リスクを低減することができます。
佐翼科技は、スマートモバイル車両制御システムモジュール、センサー統合モジュール、スマートパワーシステムモジュール、自動検出モジュールの技術統合と開発を通じて、人材、自動制御、電気機械統合による完全なロボットソリューションを開発し、従来の重工業に代わる実用的なソリューションを提案します。そして関連業界の労働安全におけるインテリジェンスを向上させ、人手不足を大幅に改善していきます。

https://www.droxotech.com/

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佐翼科技有限公司 について

2019年設立の佐翼科技有限公司(Droxo Technology Co., Ltd.)は、無人機分野に特化した企業です。設立当初は農業用ドローンを主に扱い、台湾の農村部が抱える人材不足と高齢化の問題を解決しました。こうした経験を生かし、2020年に車両型ロボット分野に参入。重工業産業が高リスクで労働集約型であることに着目し、石油化学・鉄鋼産業に照準を定めました。例えば、高所作業に必要な足場の設置は、長年機械での代替は不可能とされてきました。なぜなら、海外製の設備を買おうとしても、法規制や機動性の問題からモノではなくサービスしか買えない等、様々な困難があり、国内には該当する製品がありませんでした。当社はこれを堅実な需要のあるブルーオーシャンと見定め、2年間の研究を経て、大型タンクのメンテナンスを行う3タイプ(点検型、ウォータージェット洗浄型、塗装型)の壁面走行ロボットを開発しました。台湾では完全な新製品であり、参考となる前例も、関連部品のサプライチェーンもなく、細部や機能を全て自ら模索・試作しました。しかし、新興企業は未知への挑戦をしてこそ存在価値があると考え、チームで努力を重ねた結果、3種のロボットを世に出すことができました。 機能テストが行えるだけでなく、作業員が足場から落下するリスクを低減し、施工の時間も短縮できます。車両型ロボットを通じて、現場の3K(きつい、危険、汚い)問題を解決することが当社の願いです。佐翼科技の最大の競争優位性は、産業のペインポイントを理解した上で、顧客のニーズに合ったカスタマイズを行い、安全をベースに従来の作業プロセスを最適化できる点にあります。

https://www.droxotech.com/

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