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ここ最近のスマートフォンでは、外観デザインや高画面率の追求がますます盛んになってきています。技術が絶えざる進化を遂げる中、新しい回路設計によって左右及上部ベゼル幅を0.5mmに縮小することができたものの、下部ベゼル幅はまだ約2.0mmにとどまっています。本製品は、ODTG(One Data Triple Gate)技術により下部ベゼル幅の限界を突破し、1.4mmまでの縮小に成功しました。特殊なモジュール化製造プロセスを組み合わせれば、さらに0.9mm以下まで縮小できるものと見込まれます。この技術は、下部ベゼルの縮小のほか、高周波駆動にも適用でき、eスポーツ用モバイル製品の開発にも適しています。
ODTG(One Data Triple Gate)技術は、画素の配列方式を変更することで解像度を1080x3(RGB)x2160から1080x2160x3(RGB)へと変更する革新的な方法です。データラインは1/3になりますが、スキャンラインは3倍になるため、一般的なICではこうした機能に対応できません。
ODTGは群創(Innolux)が自社で開発した特別なスキャン駆動回路を採用しています。これは、2160x3(RGB)スキャンラインに対応できないという一般的なICの出力上の限界を克服するもので、データラインの数を減らし、データライン出力に対応できるだけの十分なピンがICにある状態を確保します。パネルには、従来のデータラインデマルチプレクサ(Data DeMUX)方式が不要となり、下部ベゼルの縮小に効果を発揮します。下部ベゼルの一般的なDeMUX1:3技術に比べ0.4mm、DeMUX1:6技術に比べ0.2mmの縮小が可能となる上、充電不足の問題が発生することもなく、かつ高周波駆動という利点ももたらし、より高品質な画面が得られます。
群創光電股份有限公司(INNOLUX) について
群創光電(INNOLUX)はTFT-LCD液晶パネル及び端末液晶ディスプレイのサプライヤーです。豊富なイノベーション力と高品質へのこだわりを持ち、TFT-LCD技術の研究開発と製造に力を注ぎ、人の視覚的な味わいを向上し、ハイテクによる美の実現を追求します。群創光電は、企業経営は利潤の追求だけを重視するものではないと考えます。人の精神的な特質こそが企業の存続を左右するカギであると信じており、それゆえ一貫して穏健かつ地に足の着いたスタイルを保持しています。お客様、株主、社員、社会、環境の進歩と幸福に貢献するとともに、優れた品と徳を備えた企業となることを目指し尽力しています。
群創光電(Innolux)は、2003年1月14日に鴻海グループの輸出向けパネル製造会社として設立され、主に液晶パネルやモニターの生産を行っています。2006年に台湾で上場し、パネル業界で史上最速のIPOを記録しました。2009年末、奇美電子、統宝光電との合併を発表し、群創光電を存続会社、奇美電子を消滅会社としました。しかし鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は奇美電子に敬意を表し、合併後の新会社に「奇美電子」の名称を残すこととし、このパネル業界の歴史上最大の合併は2010年3月18日に完了しました。その後、奇美ブランドとの差別化を図るべく、2012年12月に社名を「群創光電」に変更しました。 「群創」という名前は、創業者の段行建博士が考案したものです。段博士は、中国語名も英語名も三日三晩真剣に頭を絞ったものだ、と語ります。「群創」は、志を同じくする人々が集い設立した企業を意味します。そこには会社、従業員、サプライヤーの三方良しを実現したいという思いが込められています。英語名「InnoLux」は、「Inno」が「創」の直訳、「Lux」が照度の単位「ルクス」と光の3原色を表しています。当初の英語名には「Display」という語も含まれていましたが、新社名ではそれを取り去ることで、今後の企業としての方向性がディスプレイ分野に限定されない幅広いものになるというメッセージを発信しています。
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