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2020年、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、発熱検知に用いられる非接触温度計や赤外線サーモグラフィが、医療分野において一躍大きな注目を集めています。人体への接触を必要としないため交差感染を避けることができ、病院、学校、税関、空港等の大型公共施設だけでなく、クリニックでの使用にも適しています。優れた品質と精度を発揮して感染拡大から世界の人々を守っている台湾製の非接触温度計から、台湾の医療機器が高い優位性を備えていることがはっきりと見て取れます。
台湾の体温計(他の温度計や高温計を含む)の生産高と成長率は、2015年以降毎年増加し続けています。2018年に生産高は5億2000万元に達し、輸出高も14.6%増加しました。現在中国で発生した新型コロナウイルスの感染が拡大する中、消毒用アルコールや感染防止マスクに加え、発熱症状を検知する耳・額式体温計も、多くの販売チャネルで売り切れとなるなど大きな注目を集めており、さまざまな形で大規模な調達が見られています。新型コロナウイルスの発生が確認された段階から、国内外の数十のメーカーが耳・額式体温計の追加発注を行っている状況です。各界で感染への警戒が高まるとともに、耳・額式体温計が感染防止の取り組みにおいて不可欠な役割を果たしていることがわかります。本年度の輸出高は過去最高を更新するものと見込まれています。
台湾エクセレンス賞の受賞歴を持つ豪展医療科技(AViTA)と百略医学(Microlife)は、ともに体温検知・測定機器の世界的な大手メーカーです。両社とも測定分野において「高い測定精度を確保」するキーテクノロジーを備え、感染予防においてこの上ない貢献を果たしています。2020年に受賞を果たした百略医学の医療用赤外線非接触体温計NC200は、距離制御による自動測定技術を採用し、被測定者の額からの距離が5cm以下になると3秒以内に体温を自動的に測定することができます。これにより、測定距離の把握が難しいという他の一般的製品の問題が解決されています。百略医学は、台湾を支え国民の健康を守るのみならず、台湾の医療産業が世界からよりいっそう信頼されるよう、世界の人々の健康を守り、最大限の貢献をしていきたいと願っています。
2020年、世界が新型コロナウイルスの脅威にさらされる中、台湾エクセレンスは世界の安全・安心の確保に取り組んでいます。台湾企業はそれぞれの業界でたゆみないイノベーションに取り組み、最新の電子技術を駆使しています。耳・額式体温計にはBluetoothを搭載し、スマートフォンアプリ経由でクラウドにデータをアップロードして、介護者等がアクセスすることが可能です。
本年度、台湾の産業発展を重視する台湾エクセレンスでは、受賞歴を持つ医療企業とともに、4月のマレーシアシニアケア及びウェルネス見本市や、シンガポール国際歯科展示会(IDEM)、7月のアメリカ臨床化学会(AAAC)、11月のドイツMEDICA展への出展を計画しています。これにより国内外の産業交流・協力を支援し、ビジネスチャンスの継続的な開拓を図ります。
担当責任者
台湾貿易センター戦略マーケティング部(行銷専案処) 吳俊沢部長
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