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2019年にビジネス誌『CEOWORLD』が世界89カ国を対象に行った「ヘルスケア指標（health care index）」評価において、台湾は韓国、日本、オーストリア、デンマーク（それぞれ2位～5位）を上回る78.7ポイントを獲得し世界一に輝きました。台湾は先進的な医療体制、しっかりと整備された健康保険制度、そして優秀な医療人材を有しています。今回の新型コロナウイルスに対しても、豊富な臨床能力と先進的な医療設備を駆使し、台湾は万全の医療体制で安心と安全をしっかりと確保しています。

台湾の医療・ケア基盤は世界をリードするものでおり、米CNNも台湾の健康保険制度をテーマとした報道を行っています。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）の概念のもと、台湾は医療・バイオテクノロジー産業の発展を推進し、長年にわたり医療制度の整備に取り組む中で、多くの経験と技術を蓄積してきました。それゆえ突発的な感染拡大を前にしても、冷静に判断・対応し、医療体制内の資源を活用して台湾の安全を確保することができます。

台湾は医療器具・材料の輸出においても世界に大きな貢献を果たしています。2019年の医療産業の総輸出額は33億8百万米ドルで、2017年に比べ10％以上増加しています。主な輸出品目はコンタクトレンズ、血糖値測定器、補助器具、内科・外科・歯科・獣医用設備・付属品です。中でも高齢者向けの補助器具や歯科・骨インプラントの需要が増加しており、台湾国内メーカーもそれを受け研究開発力をますます強化しています。現在、台湾には合計9つのバイオテクノロジーパークとサイエンスパークと、400社以上の医療・バイオテクノロジー企業があり、台湾エクセレンス賞の受賞歴を持つ優れた医療メーカーが数多く存在します。

2020年台湾エクセレンス賞を受賞した医療関連企業は合計37社で、その数は年々増加しています。ここから、台湾の医療メーカーが受託生産モデルから自社ブランド経営への切り換えを進めていることがうかがえます。中でも菲思博科技（FASPRO）の外科手術用カメラ、広普生物科技（Arise Biotech）のライブセルイメージングシステム、宝楠生技（BIOMECH）のチタン合金腰椎椎体間固定ケージ、明達医学（Crystalvue）のオート無散瞳眼底カメラのように、高い専門性を誇る医療機器メーカーが確かな研究開発力を発揮し、海外のハイエンド医療市場において自らの地位を確立しています。さらに高齢化社会への対応という面では、航翊科技（GIGANTEX）のカーボンファイバー車椅子や国睦工業（Merits）の折りたたみ式電動カートのように、補助器具メーカーが優れた材料・機能を同時に追求しています。また今回の新型コロナウイルスの感染拡大に対しても、台湾エクセレンス受賞メーカーが大いにその存在感を発揮しています。例えば宏達電（HTC）健康医療事業部のDeep Qチームは、衛生福利部疾病管制署（TCDC）と連携し「Line @病管家」を設置し、ソーシャルメディアを通じて感染に関する情報を正確に発信しています。また百略医学（Microlife）の赤外線非接触温度計は、距離制御による自動測定技術を採用しており、体温の高速測定を実現しています。手術台メーカーの鼎衆（Mediland）もまた、2017年の台湾エクセレンス受賞製品であるHyper Light紫外線殺菌ロボットを中国の主要感染地域である武漢の火神山病院へと、グリーンチャネル（遅延のない迅速な通関方式）を通じて送り届けました。感染拡大により世界経済が大きな影響を受ける中、台湾エクセレンス受賞メーカーは黙々と努力を続け、支援を提供しています。

医療は国民の幸福の基礎であり、今後台湾で大きな発展を遂げる中心的産業の一つでもあります。台湾にはしっかりと整備された電子産業サプライチェーンと医療体制に加え、25年間にわたる国民皆保険制度のデータの蓄積があり、スマート医療を発展させる上で最適な環境を備えています。その中で台湾の医療機器・材料業界はすでに安定した地位を確立しながらも着実に成長しています。台湾エクセレンスによるプロモーションやサポートのもと、新型コロナウイルス発生のような逆境に置かれてもますますその実力を発揮する医療産業は、台湾を代表する看板産業の一つです。台湾エクセレンスは品質の高い革新的な製品をお届けし、皆様とともに防疫に努め難関を乗り越えてまいります。