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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行により、世界中の製造業が大きな影響を受けています。機械産業は経済の発展と進歩を支える基盤であり、各国で産業の高度化の必要性が認識されています。
優れた製品を競争力のある価格で提供する実力を備えた台湾のスマート機械産業は、世界的に高い評価を獲得しています。品質、価格、サービスに重点を置き、重要な精密技術と大規模なICTの統合で知られています。
6月2日(火)、台湾エクセレンスでは「台湾エクセレンス・スマート機械」と題したオンライン記者会見を開催し、世界のバイヤーに向けて台湾のスマート機械についての情報を発信しました。台湾エクセレンスは、世界に向けて台湾の優れた製品をプロモーションするキャンペーンです。会見には、金豊機器工業(Chin Fong)、友嘉実業(FFG / Feeler)、全鑫精密(Grintimate)、上銀科技(HIWIN)、邁鑫機械工業(Manford)、所羅門(Solomon)、協鴻工業(Hartford)、東台精機(Tongtai)という、台湾で最も高く評価されるスマート機械メーカー8社が集いました。産業の高度化と自動化への対応を進める世界各地のメーカーを支援するべく、先進的なスマートマニュファクチャリングソリューションが披露されました。
今回のオンライン記者会見では、精密コンポーネント、デジタル制御工作機械、自動化設備、スマート制御システムといった各社の製品やソリューションが紹介されました。また「台湾エクセレンス・スマート機械バーチャルパビリオン」という新コンセプトも発表され、50の台湾エクセレンス賞受賞ブランドから60の革新的なスマート機械製品が展示されました。さらには、時や場所に縛られず最高クラスのスマート機械製品を自由にチェックすることも可能となりました。物理的な展示会のほとんどが延期となっている現在、台湾エクセレンスパビリオンをデジタル化し、VR技術を導入することで、バイヤーの方々には地理的制約を受けずバーチャルな形で製品をご確認いただけます。
同会見では、インド等の国々に向けて、工作機械、設備、キーコンポーネントの主要なグローバルサプライヤーである台湾のイメージを力強く発信することを目指しました。インドは、台湾企業が触媒としての役割を果たす可能性を大きく秘めた魅力的な市場の1つです。また、各業界が出稼ぎ労働者の不足や、場合によっては、人から人へと感染する新型コロナウイルス対策にも取り組まざるを得ない現状、人間の監督者が不在の状況に対応可能なソリューションの必要性が大きく高まっています。台湾が誇る人間の介入を必要としない自動化スマート機械が、そうした問題の解決において重要な役割を果たすことでしょう。
市場調査会社Markets and Markets(マーケッツアンドマーケッツ)の調査によると、スマートマニュファクチャリング市場は2020年の2,147億ドルから2025年には3,848億ドルへと増加し、CAGR(年平均成長率)は12.4%で推移すると予測されています。激動の時代とも言える現在、こうした成長を下支えする意味で、台湾のスマート機械メーカーはその圧倒的な専門性を武器に、現地の生産能力を増強し、製造ソリューションを全世界に届け問題解決を図ることで、大きな貢献を果たせる実力を備えています。加えて、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する必要性から、人間による介入や監督が困難となっていくため、サプライチェーンや生産機能の管理を行う上で、各国ともにますますスマートオートメーションに頼らざるを得なくなっていくことでしょう。
台湾はわずか40日で92本のマスク生産ラインを構築し、もともと1日188万枚だったマスク生産量を1,700万枚にまで引き上げるという離れ業を成し遂げ、その迅速な対応力と柔軟な管理能力で世界を驚かせました。これにより、世界の製造業が今後立て直しを図る上で、台湾の産業が生み出す製品やサービスがそれを支える最良の選択肢の一つであることがまさに示されたと言えるでしょう。
金豊機器工業(Chin Fong)は世界トップ4のプレスメーカーの1つです。会見では、プレス機械にスマートなコンセプトを適用し、性能と寿命を向上させる方法を紹介しました。
全鑫精密(Grintimate)は、独自の静水圧技術を研削ソリューションに適用し、自動車用ドライブシャフトの生産を簡素化する方法を実演しました。
友嘉実業(FFG)は、工作機械分野における世界三大企業グループの1つであり、台湾最大の工作機械メーカーです。自動車産業において生産ラインの効率性と柔軟性を高める生産自動化ソリューションを紹介しました。
上銀科技(HIWIN)は、直動機器分野で世界シェア第2位に輝いています。自動化設備の高性能化を実現する高精度・高耐久精密コンポーネントを紹介しました。
邁鑫機械工業(Manford)は、電力使用量を80%、潤滑油の使用量を90%削減しながらも極めて高い性能を維持することができる、省エネ加工ソリューションを発表しました。
所羅門(Solomon)は、自動化設備の複雑かつ精密なピックアンドプレース作業において自社の3次元ビジョン技術を活用する方法を実演しました。
協鴻工業(Hartford)は、台湾最大のマシニングセンターメーカーです。フレンドリーなインターフェースと簡単操作で、より効率的な生産監視・管理を実現するスマートコントローラ「Hartrol Premium」を発表しました。
東台精機(Tongtai) は、スマートマニュファクチャリングを実現する優れたソリューションを紹介し、柔軟な生産ラインの構築のためにそれを活かす実例をいくつか紹介しました。
今回の会見について、中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)の葉明水秘書長は、「新型コロナウイルス感染症の大流行により、産業の高度化、自動化、そして輸入加速化のソリューションの重要性が浮き彫りとなりました。私たちは、数々の受賞歴を持つ台湾企業が革新的なソリューションを提供し、アフターコロナの時代における製造業のニーズに応えていけるということを示しました。世界で産業の高度化が進む中で、こうした台湾企業が皆様の信頼できるパートナーとなっていくことでしょう。困難な時代においても、台湾エクセレンスは台湾が誇る最高の技術を世界に発信し続けてまいります」と述べました。
また経済部国際貿易局の李冠志副局長は、「新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いていけば、世界中で徐々に産業活動が再開していくことでしょう。そうした国々では、将来同様の被害が発生するのを防ぐべく、スマートマニュファクチャリングソリューションを導入する必要があります。台湾の製品やサービスは、産業の高度化を実現する最良の選択肢であり、アフターコロナ時代の製造業コミュニティの活性化を支えていきます」と述べました。
オンライン記者会見の動画はこちら: https://reurl.cc/O1DbmD
企業・製品情報はこちら: https://reurl.cc/qdXDnn
台湾貿易センター戦略マーケティング部(行銷専案処)
吳俊沢部長
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